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- SEPARELについて(SEPARELの強み)
SEPARELの強み
- 優れた脱気性能で溶存ガス濃度ppbレベルの脱気が可能
- インラインでの脱気、給気処理が可能
- 独自の内部構造によりコンパクト化、低圧力損失化を実現
中空糸脱気膜の種類
中空糸膜は、多孔質膜と非多孔質膜とに大別できます。弊社は、独自に開発した"非多孔質膜(SS膜※)"を採用しております。
- ※SS膜:"Surface Skin(スキン層)を有する膜"の略称です。学術としては不均質膜に分類されます。詳細は次項にてご覧いただけます。
スキン層を有するDIC独自の脱気膜(SS膜)
1.浸透性の高い液体にも対応
DICの中空糸膜(SS膜)は、内側の多孔質膜が支持層となり、その外側表面に、スキン層と呼ばれる細孔のない緻密な膜を有しています。スキン層には細孔がないことから浸透性の高い(表面張力の低い)液体にも対応しています。
2.高い気体透過性
中空糸素材のPMP(ポリ-4-メチルペンテン-1)は分子構造上、非常に気体を通しやすい特性を持ちます。さらに、気体透過に寄与するスキン層の厚みは約1μmと非常に薄いことから優れた脱気性能を実現しています。
3.中空糸の極細化
DICの中空糸膜(SS膜)は最小径タイプで外径180μm程度となり、脱気膜の中でも最も細い中空糸です。このような細い中空糸を用いることで、省スペースに膨大な膜面積を確保しています。
SEPARELのモジュールは、2種類の内部構造に大別できます。詳細は以下の通りです。
内部潅流モジュール(PFシリーズ)
構造
- 液体の通り道:中空糸の内側
- 気体の通り道:中空糸の外側
特徴
中空糸内部に液体を流す一般的な方法です。仮に中空糸内部で粒子等が詰まっても、液体を逆流させることで洗浄が行えます。
外部灌流モジュール(EFシリーズ)
構造
- 液体の通り道:中空糸の外側
- 気体の通り道:中空糸の内側
特徴
中空糸膜の外側を無秩序に液体が流れる状態(乱流)になるため、溶存気体と脱気膜との接触頻度を増大させることができます。そのため、「内部潅流モジュール」に比べ脱気性能は高くなります。また、圧力損失が低いため、モジュールの大型化も実現しています。
製品ラインアップは、PFシリーズ(内部潅流モジュール)とEFシリーズ(外部潅流モジュール)に、薬液脱気に対応するPF-Fシリーズを加えた3分類構成となります。
モジュール構造 | 素材 | 液種 | |
---|---|---|---|
PFシリーズ | 内部灌流方式 | PMP (ポリ-4メチルペンテン1) |
|
PF-Fシリーズ | PTFE | ||
EFシリーズ | 外部灌流方式 | PMP (ポリ-4メチルペンテン1) |
SEPARELは、PF、PF-F、EFというシリーズ展開で、さまざまな対応流量、液体種類に対応したラインアップを展開しています。各製品の詳細は「セパレル製品ラインアップ」をご覧いただくか、下記からお問い合わせください。