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その問題!脱気・給気で解決できるかも!
脱気・給気の基本概要については「脱気・給気入門 -脱気・給気技術とは-」でご説明しましたが、ここでは、私たちの暮らしの中で、どんな風に活用されているのかを、4つの事例でご紹介します。
配管をサビから守る脱気技術は、工場や発電所で多く活用されています。
水には酸素が溶けていますので、水をそのまま給水すると、配管の鉄と酸化し、サビてしまいます。ですから、酸素を脱気することで、配管がサビるのを防げるのです。薬品を用いないで処理できることも膜脱気の特長です。
脱気技術は、インクジェットプリンターの高性能な印刷技術にも活用されています。
インクジェットプリンターは、微細なノズルからインクを吐出して印刷しています。インク中に空気が溶けていると、温度や圧力の変動により気泡に変化し、吐出不良を引き起こすことがあります。こうした問題は、溶存空気をあらかじめ脱気することで、解決できます。
私たちの健康を守る生化学分析の分野でも、脱気が不可欠です。
血液検査で採取された血液は、生化学分析装置で分析されますが、検体中や検体を希釈する試薬の中に気泡が含まれていると、正しい測定結果が得られません。分析精度の向上にも脱気技術が使われています。
半導体やFPDの微細加工にも脱気技術が活用されています。
半導体の回路基板などの微細加工においては、微小な気泡であっても欠陥を引き起こします。SEPARELはレジストや現像液など、様々な液体の脱気により、最新の微細加工を支えています。
脱気技術は洗浄力の向上にも役立っています。
例えば超音波洗浄では、水中の溶存気体が超音波の効果を低減させ、思うような洗浄効果が得られない場合があります。このような場合、脱気により溶存気体量を下げることで、洗浄効果を高めることができます。
4つの事例をご紹介しましたが、この他にもさまざまな用途でSEPARELが活用されています。
加工の高精度化や、品質管理レベルの向上に伴い、これまで必要とされていなかった用途においても、脱気・給気の必要性が高まっています。
上記用途以外でも、液体中の溶存気体や気泡でお困りの方は、弊社までお気軽にお問い合わせください。
- ※独自の中空糸膜を用いた弊社の脱気・給気技術については、「SEPARELの強み」をご覧ください。